えー、チョイとレアなシンボルが登場する夢の話を一席。
今年1月23日(火)に見た、夢の中で。
誰かさんから、直径2cmぐらいのまあるい古銭を貰ひました。
古銭の数は二枚、アタイの左掌に載せられております。
右から伸びてきた誰かさんの手が、古銭の一枚をひっくり返してみますと。
素朴でかわいらしい印象の、ちいちゃな黄金仏に早変わり!
結跏趺坐で鎮座まします、ちいちゃな仏サマは。
慈愛に満ちた穏やかな笑みを浮かべ、印を結んでおられます。
オノレの掌に仏サマを見ちゃった桃花38歳(当時)。
「これは大阪万博のシンボル、太陽の塔の仏だァ!」
と知覚してびっくり仰天。
全長わずか2cmの黄金仏から発せられる、ありがーいフンイキが。
夢分析とゆー試練の末に獲得されたちいさなシアワセを象徴しているかのよおな。
試練を課してきた自分の無意識から、得がたいごほうびを貰ったよおな。
そんなカンドーすら覚えた内容の補償夢でございました。
←無意識から貰った思わぬごほうびにカンドーしているようす。
夢を見た後、シンボル辞典で象徴の意味を調べてみるのも大切な作業ですけれど。
覚醒直後のおつむに自然と湧いて出る思考の内容が、夢の文脈の全体性をスルドク突いている場合も多々ありまして。
この夢から目覚めた時は、おめめをぱっちり開くなり。
「これは、神性とゆーモノが、ヒトのこころに内在するコトへの
気づきを表してる夢だァ」
とゆーヒラメキがございました。
ときどき年配の方が、
「仏サマは、こころの中におられるんだよ」ておっしゃったりなさるでしょう?
それとおんなぢよおな感覚で。
神性とは、アタイ達ニンゲンから分離されたモノではなく、こころの中に備わっているモノらしいゾと理解されたワケです。
このヒラメキによる解釈は、シンボル辞典に載っている一般的な意味を当てはめて行うよおな、理詰めの解釈ではなく。
オノレの無意識から仏を見い出したコトによって感得された、直観的解釈とゆーヤツなのですけれど。
神性と人間性の同一性を追求する、密教やグノーシス主義の思想ですとか。
一切衆生悉有仏性(生きとし生けるもの全てに悟りを開く可能性が備わっている)と説く、大乗仏教の経典にも通じるモノがあり。
目ェ覚ました直後のおつむにぺかあって湧いて出るヒラメキも、なかなかどおして、あなどれねいモノがございます。
さて、以前の記事でもお話ししております通り、アタイの見る夢には。
密教的なシンボルがちょくちょく登場してまいります。
でも、一見してそれとワカルほどのあからさまな宗教性を帯びたシンボルを見たのは、この時がはぢめてでございましたので。
仏サマが結んでいた
印のカタチ(印相)、座法、「太陽の塔の仏」とゆー三つの手がかりに着目して、
拡充(註)を行いました。
←てはぢめに仏教美術のご本を調べてみる。
自分が見た仏サマの名前を割り出す作業の中で、お釈迦サマの人物像にキョーミを持ち、
こんなご本を読んで首をひねってみたり。
こころが段階的に発達してゆく過程で主観的に観察されたリビドーの合目的性と、愛欲(性欲)なるモノについて考察してみたり。
そんな経緯の拡充を行いながら、愛欲とゆーモノについてあれこれかんがえ続け。
黄金仏の夢を見た日から数えて5日めに、悟りを開いちゃったのでございます。
関連記事 : 【光を生ずる】
ちなみに、座右の夢辞典で、「仏」を参照してみますと。
================<以下引用>================
仏
自我(エゴ)を否定することに関連している。煩悩からの解放を意味する。ある場合には、信条あるいは信仰の体系が脅かされている感じを表す。
出典 「仏」『最新夢辞典』 トニー・クリスプ著 相馬寿明訳
どうぶつ社発行 1998年2月19日
================<引用おわり>================
て書いてあります。
煩悩即菩提を体感する前に黄金仏の夢を見た、とゆー点だけに目を向ければ。
「煩悩からの解放」とゆー発展的な可能性を、黄金仏の夢で先取りしちゃってるよおにも思えますね。
でも、
夢の中で知覚されたシンボルに対して拡充を行う、とゆー自発的なアクションを起こしていなければ。
それから5日めに、煩悩即菩提を体感するコトはおろか。
仏法の妨げとされている愛欲と、リビドーの合目的性を結びつけてかんがえる誘因となった、山折哲雄センセイのご本にも出会ってねいワケですから。
夢の内容を進展させる(こころを発達させる)上において、拡充とゆー作業がいかに重要であるかを痛感させられる事例です。
註 : 分析心理学で用いられる心理学用語、夢を解釈する際のコツ等を解説なさって
おいでのサイト様をご紹介しておきます。
無料ワンポイント夢診断も行われている個人運営のサイト様です。
『ユング心理学による夢診断 ドリームアイズ』
http://www.s-meiya.com/
参考文献 : 『仏教用語の基礎知識』 山折哲雄著 角川書店発行
『仏教と夢』 河合隼雄著作集第9巻 河合隼雄著 岩波書店発行