【こころの中の仏サマを見る】 あーんど
【修験道のおじいちゃまに聞いてみる】シリーズ 関連記事です。
金剛杵、降魔の三鈷剣といった密教的シンボルが、夢の中に登場した件について、おじいちゃまにお話した時。
「他にも何か見なかったか?」て質問されまして。
てのひらサイズのちいちゃな黄金仏の夢も見ていたコトをふっと思い出し、その旨申し上げてみたのです。
そおしましたらば。うーん、て唸りながら腕組みをなさったおじいちゃま。
しばし黙想の後、おもむろに口を開かれ。
おじいちゃま 「眠りながら、 印(いん)を結んでいる」
桃花 「……いん? とおっしゃいますと?」
おじいちゃま 「忍者が結ぶヤツ 」
桃花 (一呼吸置いてから。)
「えええええええええ?」
おじいちゃま 「眠っているから、自分ではわからないだろうけれど。
夢の中で仏サマを見ている時、実際に印を結んでいるハズだ」
てな展開になっちゃったから、さあタイヘンだ。
不肖ながらわたくしめ。
市販されているシンボル辞典の類いは、数十冊ちかく目を通しております。
しかしながら、「仏」とゆーシンボルに対して。
仏が出てくる夢を見た時は。
眠っているアナタ自身が、仏とおんなぢ印を結んでいます。
なんてゆー意味が記述されている辞典には、出会ったためしがありません。
はなくちょほじってる夢を見た時は。
眠っているアナタ自身が、ホントウにハナをほじほじしちゃっています。
て言われたも同然ぢゃねいのかと思われ。
ねんねしながら印を結んでるなんて、青天の霹靂だよ。びえー。
←新しく獲得された意味に戸惑っておめめをぱちくりしているようす。
アタイの無意識が表象化した黄金仏は、
こちらの仏サマなんでございますがね。
リンク先でも記述されていますよおに、かの仏サマが結ばれている
智拳印(註)は、
忍者が、九字護身法の「
裂(れつ)」を唱える時に結ぶ印です。
この九字護身法は、時代劇や時代小説で活躍する忍者のみならず。
仙道、陰陽道、密教、修験道でも用いられます。
おじいちゃまの宗派でもやはり、九字護身法が用いられておりまして。
夢の中で表象化された黄金仏が、どんな印を結んでいたのか説明申し上げた際。
印相が記されたご本を、部分的に見せていただきました。
九字を切る際に用いられる印以外にも、多くの印が存在するらしく。
どの神仏のチカラと一体化したいかによって、印の結び方を変えるんだそおです。
眠りながら智拳印を結んでいる、と推定されちゃったアタイのバヤイですと。
夢の中で裏返された古銭が、黄金仏へと変化するその瞬間。
神格化された太陽と一体化しちゃったのアタシ。
的な意味が発生するコト、印を結びながら観想している行者サンとおんなぢ状態にあったコトを、おじいちゃまは教えて下さったのです。
なんか話が神がかり的になってきちゃったよ。びっくりだなぁもお。
←なじぇそんなコトになるのかいっしょおけんめえかんがえているようす。
つまるところ、「仏」とゆーシンボルに対し。
仏が出てくる夢を見た時は。
眠っているアナタ自身が印を結びながら、その仏と一体化しています。
てゆー神秘学的な意味を与えていただいたワケなのですけれど。
このおじいちゃま、他の行者サン達を指導なさる高位の行者サンでして。
(山伏の社会にも「格付け」が存在するのです。)
夢の中で表象化された密教的シンボルに関する話の途中で。
「他にも何か見なかったか?」と誘導なさった点などもかんがえあわせますと。
厳しい修行の中で精神的な修養を積まれる修験道の行者サン達が、高次の全体性を目指して心的に変容する過程でご覧になる夢の傾向を、十二分に把握しておいでなのだと思われます。
言わば、その道の方だからこその「経験」に基づく貴重なお話ですね。
今回記事にしたネタは。
市販のシンボル辞典や解釈本では、まず紹介されないであろうエピソードですが。
……やっぱアレだわのさ。
ご本で読み齧った知識だけぢゃ、「物事の意味」ってのは見えてこないのよさ。
さて、ねんねしながら智拳印を結ぶなどとゆー。
なにやら常人離れした「眠り」を経験しているらしいコトが発覚したところで。
「この怪しいブログ主の正体は、くのいちかなんかぢゃねいの?」
てな疑問の声も聞こえてきそおなので。
「眠りながら印を結ぶ不思議」について、生理学的な説明も試みてみます。
ぢつはコレ、
反射運動と呼ばれる現象なのです。
================<以下引用>================
睡眠時に起こる外的現象
睡眠時は本来ならば何も感じていないと考えられる大脳が覚醒時と同様な活動状態を示す脳波になる。時にはその活動に刺激されて反射運動がみられる場合がある。この反射運動には、寝ている状態で手足を動かす、声を発する(つまりは寝言)などある。寝言の中には歌を歌いだすという報告もある。
反射行動の中には日常生活では見られない行動、奇異であり不思議な行動が見受けられる。フロイトの報告によれば、普段聞きなれているのだが、発音できなかった(もしくは上手でない)外国語を突然、流暢に喋りだすという事例がある。また、睡眠中に突然起き上がり歩き回るが覚醒時にはその記憶が残っていないなど、その行動が顕著な場合に夢遊病と呼ぶことがある。
夢は人間に限られた現象ではなく、ほとんどの温血動物が見るとされる。(ただしハリネズミの一種に例外がいる)人間同様に睡眠中に、覚醒活動状態の脳波を示したり、反射運動である尻尾をふる、鳴き声をあげる発現などが確認されている。
出典: 「夢」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2007年9月18日 (火) 12:20 UTC
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A2
================<引用おわり>================
フロイトせんせえによる報告例同様、このアタイも。
ねんねしている間にこそ、真の実力(?)を発揮するタイプだったりして。
アタイ達日本人は意外にも、印相や座法とゆーモノを目にする機会が多いので。
(例 : 仏教美術に接する。忍者物映画を視聴する。)
それらのイメージは、無意識的な観察によって、おつむの中へ記憶されています。
神性とは、アタイ達ニンゲンから分離されたモノではなく、こころの中に備わっているモノらしいゾ。
とゆーむぢゅかチい主題を扱おうとする、夢の文脈に沿って。
眠りながら印を結んでいたとしても、たいした不思議ぢゃニャイのかもしんねいです。
(てコトにしておきませう。)
ちなみに、MY無意識が表象化した全長2cmの黄金仏は。
故・西村公朝センセイの作風に類似した、素朴かつ可愛らしい仏サマでした。
黄金仏を見る一ヶ月ほど前、
こちらのご本を読んでおりましたので。
その時記憶されたイメージが、夢の中で用いられたものと推測しています。
「仏」とゆーシンボルも、夢を見るヒトが保有しているイメージの違いによって。
ひとりひとりのこころの中で、異なる雰囲気を湛えるのかもしれませんね。
註 : 仏像の座法・印相の意味が参照できるサイト様をご紹介しておきます。
『美和産業 WEB SITE』
http://www.miwa-sangyo.com/main/item01.htm
MATERIAL by YAMA☆SOZAIYA HONPO
えー、チョイとレアなシンボルが登場する夢の話を一席。
今年1月23日(火)に見た、夢の中で。
誰かさんから、直径2cmぐらいのまあるい古銭を貰ひました。
古銭の数は二枚、アタイの左掌に載せられております。
右から伸びてきた誰かさんの手が、古銭の一枚をひっくり返してみますと。
素朴でかわいらしい印象の、ちいちゃな黄金仏に早変わり!
結跏趺坐で鎮座まします、ちいちゃな仏サマは。
慈愛に満ちた穏やかな笑みを浮かべ、印を結んでおられます。
オノレの掌に仏サマを見ちゃった桃花38歳(当時)。
「これは大阪万博のシンボル、太陽の塔の仏だァ!」
と知覚してびっくり仰天。
全長わずか2cmの黄金仏から発せられる、ありがーいフンイキが。
夢分析とゆー試練の末に獲得されたちいさなシアワセを象徴しているかのよおな。
試練を課してきた自分の無意識から、得がたいごほうびを貰ったよおな。
そんなカンドーすら覚えた内容の補償夢でございました。
←無意識から貰った思わぬごほうびにカンドーしているようす。
夢を見た後、シンボル辞典で象徴の意味を調べてみるのも大切な作業ですけれど。
覚醒直後のおつむに自然と湧いて出る思考の内容が、夢の文脈の全体性をスルドク突いている場合も多々ありまして。
この夢から目覚めた時は、おめめをぱっちり開くなり。
「これは、神性とゆーモノが、ヒトのこころに内在するコトへの
気づきを表してる夢だァ」
とゆーヒラメキがございました。
ときどき年配の方が、
「仏サマは、こころの中におられるんだよ」ておっしゃったりなさるでしょう?
それとおんなぢよおな感覚で。
神性とは、アタイ達ニンゲンから分離されたモノではなく、こころの中に備わっているモノらしいゾと理解されたワケです。
このヒラメキによる解釈は、シンボル辞典に載っている一般的な意味を当てはめて行うよおな、理詰めの解釈ではなく。
オノレの無意識から仏を見い出したコトによって感得された、直観的解釈とゆーヤツなのですけれど。
神性と人間性の同一性を追求する、密教やグノーシス主義の思想ですとか。
一切衆生悉有仏性(生きとし生けるもの全てに悟りを開く可能性が備わっている)と説く、大乗仏教の経典にも通じるモノがあり。
目ェ覚ました直後のおつむにぺかあって湧いて出るヒラメキも、なかなかどおして、あなどれねいモノがございます。
さて、以前の記事でもお話ししております通り、アタイの見る夢には。
密教的なシンボルがちょくちょく登場してまいります。
でも、一見してそれとワカルほどのあからさまな宗教性を帯びたシンボルを見たのは、この時がはぢめてでございましたので。
仏サマが結んでいた
印のカタチ(印相)、座法、「太陽の塔の仏」とゆー三つの手がかりに着目して、
拡充(註)を行いました。
←てはぢめに仏教美術のご本を調べてみる。
自分が見た仏サマの名前を割り出す作業の中で、お釈迦サマの人物像にキョーミを持ち、
こんなご本を読んで首をひねってみたり。
こころが段階的に発達してゆく過程で主観的に観察されたリビドーの合目的性と、愛欲(性欲)なるモノについて考察してみたり。
そんな経緯の拡充を行いながら、愛欲とゆーモノについてあれこれかんがえ続け。
黄金仏の夢を見た日から数えて5日めに、悟りを開いちゃったのでございます。
関連記事 : 【光を生ずる】
ちなみに、座右の夢辞典で、「仏」を参照してみますと。
================<以下引用>================
仏
自我(エゴ)を否定することに関連している。煩悩からの解放を意味する。ある場合には、信条あるいは信仰の体系が脅かされている感じを表す。
出典 「仏」『最新夢辞典』 トニー・クリスプ著 相馬寿明訳
どうぶつ社発行 1998年2月19日
================<引用おわり>================
て書いてあります。
煩悩即菩提を体感する前に黄金仏の夢を見た、とゆー点だけに目を向ければ。
「煩悩からの解放」とゆー発展的な可能性を、黄金仏の夢で先取りしちゃってるよおにも思えますね。
でも、
夢の中で知覚されたシンボルに対して拡充を行う、とゆー自発的なアクションを起こしていなければ。
それから5日めに、煩悩即菩提を体感するコトはおろか。
仏法の妨げとされている愛欲と、リビドーの合目的性を結びつけてかんがえる誘因となった、山折哲雄センセイのご本にも出会ってねいワケですから。
夢の内容を進展させる(こころを発達させる)上において、拡充とゆー作業がいかに重要であるかを痛感させられる事例です。
註 : 分析心理学で用いられる心理学用語、夢を解釈する際のコツ等を解説なさって
おいでのサイト様をご紹介しておきます。
無料ワンポイント夢診断も行われている個人運営のサイト様です。
『ユング心理学による夢診断 ドリームアイズ』
http://www.s-meiya.com/
参考文献 : 『仏教用語の基礎知識』 山折哲雄著 角川書店発行
『仏教と夢』 河合隼雄著作集第9巻 河合隼雄著 岩波書店発行
「変化」とゆーと、他にもありましたよん。
おじいちゃまのお宅から帰ってきてからこっち。
尾てい骨が痛いっ。
とか、その他モロモロあって。あんまりよく眠れニャイのです。
←夜中に何度も目ェ覚ましちゃうようす。
(不眠症の中途覚醒症状ってヤツだ。)
修験道の行者さんは、様々な修法を行われる際、「錫杖(しゃくじょう)」とゆー杖を手になさいます。
錫杖の参考画像
おじいちゃまのお宅で行われた加持祈祷の最中、その錫杖で、背中などの部位をナデナデしていただいたのです。
ところが錫杖の柄で、尾てい骨をかるーく押さえられたのが効いたとみえ。
おじいちゃまのお宅から退散し、自分の家へ戻った直後から。
痛いとゆーか。ムズ痒いとゆーか。なーんかヘンなカンジがするのでつ。
特に、うつぶせでねんねしていると。
こりゃあ、しっぽでも生えてくるんぢゃねえのか?
てなムズムズ感があるよ。この感覚って、いったいなんだろう……?
尾てい骨のムズムズのみならず。
信仰とゆーモノをしっかりもっておいでの大先達とお話ししたコトにより。
人文科学で凝り固まったMYおつむに、相当な動揺が生じたらしく。
シャーマニズムに対して葛藤している傾向の夢を見たり。
金縛りを祓う夢を見て、丑三つどきに目を覚ましたり。
←ヘンな時間に目ェ覚ましたっきり眠れなくなっちゃってそのまま
朝を迎えちゃうようす。
(不眠症の早期覚醒症状ってヤツだ。)
おじいちゃまのお宅から帰ってきてからこっち。
ずいぶんと、おもしろいコトになっちゃってるぞう俺。
そして、この月曜の夜からは。
背中がヘンな具合に凝ってきたよ。なんだかカチンコチンに凝っているよ。
【げつようとかよう】
凝りからくる痛みや、ミョーな熱っぽさを背中に感じて、明け方までねんねできず。
【すいようともくよう】
ねんねの前に突然凝りが軽くなったので、おーよろこび。
喜び勇んでねんねして、翌朝、おめめをぱっちり開いてみたら。
おフトンの中へめり込んでるんぢゃねえかとゆーぐらいの重力感を背中に感じた上、カチンコチンに凝っちゃってたのでちょうびっくり。
【ほんじつ】
ここ数日の間で一番ラク。
てな具合で、
「変化」の内容がバラエティーに富んでおります。
就寝中に背中が凝るなんて、タイヘン珍しいコトですので。
ねんねしている間、なにかしらの強いストレスを感じているモノと推測されます。
こりゃあ、羽でも生えてくるんぢゃねえのか?
とはさすがに思いませんが。
この現象って、いったいなんだろう……?
コレが噂の
四十肩ってヤツなのか?
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……さて。
修験道のおじいちゃまにお話を伺ったコトで。
「宗教家でも何でもない小市民が、夢を分析してるだけで悟りの体験をするなんて、有り得るのかよ?」
とゆー疑問に、「是」の可能性を見い出しちゃった桃花39歳。
次なるアクションとして。
Ⅰ 「悟り」の象徴表現であるマンダラの夢を見るまでの間、主観的に観察
された元型の働きと意識内容の変遷。
Ⅱ 「煩悩即菩提」という五文字の言葉に包括される論理的矛盾、マンダラ、
心的複合体(コンプレックス)についての私見。
上記テーマで、2本の小論文を書く。
↓
分析心理学(ユング派)の某先生に小論文を提出。小論文の内容について、臨床的見地から所見を仰ぐ。
とゆー行動計画を立てていたのです。
要は、「桃花」とゆー被験体が自身で行った思考実験のデータを元に、「悟り」とゆー意識状態を経験するに到る方法論の仮説を立て。
精神医療のプロフェッショナルに、そのへっぽこ仮説を提出し。
よかったらMY小論文を、センセイの研究の足しにしてくださいまし。
その代わり、アタイにも情報をフィードバックしてくださいっ。
ユング派の臨床で、マンダラの夢を見たクライエントが「悟り」を報告した例は、どれぐらいあるんスか?
てなコトを言ってみるつもりだったんだよ、分析家候補生にならなきゃおせえてもらえなさそおな情報だけどあれこれ知りたがるつくづく向こう見ずな俺っ。
なにぶん、「自分で本を出したいっ」とゆー思いがあるので。
構想の中核を為す「悟り」の「質」に関する論拠を求め、修験道の先達にお話を伺いに行ってきたワケなのよん。
しかしながら、本を読んだ方の無意識に当然及ぶであろう影響を熟考すると。
心理療法家の資格を全く取得していないアタイが、方法論的な本を出すのは、自分の身の丈にそぐわない、無責任な行動であると思い直され。
現在は、
「不快な症状に悩まされておいでの方が訪れる精神医療の現場で、アタイのデータを有効活用していただくのが、最善の行動なんぢゃないかナ?」
とかんがえています。
つまり、ユング派のセンセイにデータを渡して、自分ぢゃ本を出さねい方向へ傾いでいこうとしているのでつ。
コレがおじいちゃまのおっしゃった、
「七日の間、毎日護符を呑み続けていたら」
現れる
「変化」ってヤツなのか?
なーんか、さっそく暗示にかかってんぢゃねえのか俺?
自分がやりたいのは何なのか。どおすればそれが実現可能になるのか。
よーくかんがえるんだ!
北村一輝月9進出を祝して、オカルトこぼれ話を一発。
【修験道のおじいちゃまに聞いてみる】シリーズ番外編です。
実はアタイ。
ヒトと話す際、つい、相手の目の動きを観察しちゃうクセがあるのです。
←夢を見ながら自分の目の動きも観察している研究熱心なようす。
チャネラーと呼ばれる方とお話しするバヤイも、やはり、目の動きを見ながら。
既得のイメージを想起されているのか、未所有のイメージを想像しておいでなのかを観察しちゃうワケなのですが。
心霊的なモノを視覚的に捉えるチャネラーさんのバヤイ。
くりっ て首ごとそちらへ向け、空間を正視なさるコトがあるので。
このボンクラマナコが眩んでしまうのでつ。
アタイがおめもじしたおじいちゃまは、加持祈祷を通じて、修験道の神サマにお伺いを立てる方です。
でも、「祖霊」と呼ばれるモノもご覧になれるらしく。
お話の途中で、くりって首を向け、アタイの左隣を正視なさった後。
また、くりってこちらへ向き直り。
「あのね。アンタに憑こうとしてるヒトがいるって」
なんてコトを真顔でおっしゃるからこええんだよ。うひー。
アタイ自身は、ユーレイたんを見たコトはニャイのですけれど。
フタゴの甥が今よりちいちゃかった頃、「おまへたち、何か見えていやるのか?」と思えた経験が何度かありまして。
心霊的なモノに対しては、
「積極的には肯定しないけど、現象の原因を説明できないウチは、あたまごなしの否定もできないんぢゃないのかナ?」とゆー、曖昧模糊とした態度をとっています。
人文科学の枠組みで現象を捉えよおとする一方、疑似科学も否定しないとゆー矛盾を孕んでいるワケなのでぃす。
だーれも座っていない左隣の空間を正視なさる、おじいちゃまの目の動きは。
あなたの隣に誰かいる。
状況を容易に連想させますし、ニンゲン自分ぢゃ推し測れない部分で、他人様の思いを踏みにじってたりするぢゃない?
(例 : 松本梓さんとの恋に破れた久遠駿介さんの思いとか。)
「わたくしは誰の恨みも買った覚えがありません。わたくしは絵に描いたよおな善人でございます」なんて言えるよおな、そんな生きザマはしてねいですから。
姿の見えない誰かが、自分に
「憑こうとしてる」なんて耳にしちゃうと。
憑こうとしてる誰かの存在を、先祖の誰かが知らせに来ているのでしゅか?
アタイに憑こうとしてる誰かって、どんなヒトでしゅか?
てなオカルト思考で、おつむの中がめっぽう盛り上がってまいります。
←景気づけ。
ここで「ばったもん」なら、相談者をさんざん脅かしまくって、怪しい商法を展開するのではないかと予想されるのですが。
そんなこたぁなさらねいのが、おじいちゃまの良いトコロでして。
加持祈祷を行ってくださった後、
「アンタに憑いてるヒトは、じぃちゃんが権現サマにお願いして、
祓っておいたから」
とおっしゃられ。
「憑こうとしてる(進行相)」から「憑いてる(継続相)」に変化してるぢゃねいですか「これから憑く」んぢゃなくって「既に憑いちゃってる」状態なんスか>おじいちゃま!
て質問したくて、チョッピリ涙目になっちゃってた行かず後家に。
こんなおみやげまでくださいましたよ。
「身代わり守」と呼ばれる御守あーんど護符の袋。
この御守、『医龍2SP』の手術シーンで田中実さんが握り締めておられた紅い御守とおんなぢ色をしているよ。
白い袋の中には、経口用の護符が入っています。
ちっちゃな紙の護符をまるめて、朝目ェ覚ました直後にコクン、て呑みこむの。
病院でもらえるお薬みたいに、一週間続けて服用するのでつ。
近代医療の前身が呪術であった歴史を偲ばせます。
「七日の間、毎朝護符を呑み続けていたら、変化が現れる」
とゆー、なにやら予言めいたおコトバや。
「行者仲間の集まりがあるから、もし来てみたいと思ったら来てもヨイ。アンタも勉強になるだろうから」
などの勿体無いおコトバもいただき。
お訪ねした目的が無事達成された安堵感も手伝って、上機嫌でおじいちゃまのお宅を退散いたしました。
帰りの道程で、鼻歌うたいながら、クルマをもこもこ走らせておりましたら。
進行方向の路肩を直進していた、茶色い蛇が視界に入り。
「ぎゃっ、轢いちまうー!」
と、こころの中で絶叫しつつ蛇発見ポイントを通過。
アスファルトの上に散らされた赫い飛沫を予感して、恐る恐るバックミラーを覗いてみましたが、何の痕跡もありませんでした。
直進する蛇の移動スピードって、予想外に早いんですね。
無益な殺生をせずに済んで、ホッとしたのですけれど。
「おじいちゃまに祓われたのは、もしかして、さっきの蛇だったのかナ?」
なんて連想が浮かび。
往路で迷子になっていた際、
「このお宅はこっちの方角だよ」と地図を示して教えてくださった地元の男性のことなど、にわかに思い出し。
(その方は、アタイの家へ戻る方角を示しておいでだったのでつ。)
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非日常的な現象の数々に遭遇しながら、オノレとは異なる思想を持った大先達にお目にかかったコトで。
心的複合体(コンプレックス)の座標軸に、大きな揺れが生じた感がございました。
そんなこんなで、おじいちゃまから頂戴した護符をずうぇんぶ呑んぢゃった俺。
はてさて、いったいどんな変化が現れるのやら。
MATERIAL by YAMA☆SOZAIYA HONPO