毛虫ぱんつの一件以来、ずっとアタマがこんがらがっていた私は、
今日、もんのすごいモノを目撃した。
その時サトルの右手には、
全長20cmぐらいの、赤いゴム製ヌンチャクが握られていた。
良い子の味方・獣拳戦隊ゲキレンジャーが使っている、
ゲキヌンチャクのレプリカ玩具である。
すっぽんぽんで居間へ座り込んでいたサトルが、
赤いゲキヌンチャクを、自分のミナモトに引っ掛けるのを目撃した瞬間、
私の中に、ふっと、あるヴィジョンが兆した。
「この男は、ゲキヌンチャクをぶら提げたまま、ぱんつを穿く」
案の定、そのままぱんつを穿いたサトルは、
私の方へくるりと向き直ると、こんなことをしてみせてくれた。
今だからこそ言える話なのだが、
毛虫ぱんつの一件をここで暴露した際、私は、もうひとつの仮説を立てていた。
↓
④毛虫を入れたら、ミナモトがおっきくなると思った。
シェークスピアが活躍した十六世紀、
ヨーロッパの伊達男達は、コッドピース(股袋)の大きさを競っていたという。
コッドピースにヒラヒラレースやリボンを縫い付けて、
おのが股間に花を添える者もいれば、
詰め物をして、実物以上の大きさを誇示する者もいたらしい。
「四歳のサトルが、ましゃか、そんなコトやるワケないよね♡ 」
という理由で、仮説④を却下した私だったが、
今日のサトルが示した行動は、
詰め物入りコッドピースを誇示する男性心理そのものではないか。
私は今、サトルが股間におさめた情熱の赤いゲキヌンチャクに、
脳天をカチ割られたような衝撃を覚えている。
・・・あ、そうそう。
獣拳戦隊ゲキレンジャーが、
パーツ合体して巨大化する戦法は、「獣拳合体」と呼ばれている。
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